【速報】2026年の南高梅はどうなる?田辺の梅農家が予測する作柄と現在の開花状況

和歌山県田辺市で梅農家をしている 

農家のやまさき です。

今回の記事では、2026年の紀州南高梅の作柄について、現場の状況から大胆に予想していきたいと思います。この記事は、以下のスケジュールで随時更新していく予定です。

  • 1月末: 現在の状況(この記事)
  • 2月末〜3月: 満開・受粉時期
  • 4月頃: 着果確認時期

時期が遅くなるほど情報の正確性が増していきますので、ぜひブックマークして何度もチェックしていただけると幸いです。

直近2年間の振り返り:苦難の連続だった南高梅

ここ2年、私たちの産地(田辺市・みなべ町)は非常に厳しい状況に置かれています。

2024年:過去最悪レベルの大不作

暖冬の影響で開花が早まり、花が未熟なまま受粉しようとしたため、実を結ぶことができず過去最悪の不作となりました。

2025年:不作、そして甚大な雹(ひょう)被害

開花期の悪天候でミツバチが飛ばず不作傾向に。さらに追い打ちをかけるように、4月の甚大な雹被害によって、多くの梅が傷ついてしまいました。

このように一大産地であるここ田辺市とみなべ町はこの2年は不作かつ綺麗な梅が収穫できていません。

梅は他の果物や野菜とは違って梅干しにしたり梅酒にしたりと貯蔵が効くものに加工されています。

2年続きの不作で市場の在庫が激減しています。そのため、今年がある程度豊作だったとしても、高単価で推移すると私は予想しています。

なぜ南高梅は「作柄の差」が激しいのか

梅は「表年・裏年」があるみかんなどとは違い、受粉の仕組みが非常にデリケートです。

  • 自家不和合性: 南高梅は自分の花粉では実をつけられません。
  • ミツバチが主役: 他の品種(小梅など)の花粉をミツバチが運んでくれることで、初めて実がつきます。

梅の花粉はネバネバしており、風では飛びません。つまり、ミツバチがどれだけ働けるかが、収穫量を決める最大の鍵なのです。

収穫までのスケジュール

2026年1月末から収穫期である6月までのスケジュールを懸念点と共にざっくり紹介します。

時期成長ステージ懸念点
2月初旬~3月初旬開花・受粉雨、強風、低温によるミツバチの活動不良
3月~4月受粉した花が実をつけるこの時期に2025年は甚大な雹被害。遅霜による被害も
5月梅が肥大水不足による成長不良、生理落下
6月青梅の収穫直前の気温や降水量によるサイズへの影響

現在(2026年1月20日)の開花状況

私のメイン園地がある田辺市の山間部「秋津川(あきづがわ)」では、まだ蕾の状態です。

平野部では1月中旬の暖かさで既に1〜2分咲きの場所もありますが、今咲いてしまった花は「無駄花」になる可能性が高いです。なぜなら、まだミツバチの巣箱が設置されていないからです。

この時点で、「満開時の爆発的な豊作」にはなりにくい傾向が出ています。

ここ数日1月15日から19日まで平年より6度程度高い日が続き一気に開花が進みました。

【大胆予想】1月末時点での2026年作柄は?

結論から申し上げます。 残念ながら、今年も「不作傾向」になると予想しています。

最大の理由は、「今年はそもそも蕾・花が少ない!!!」ことです。

写真で比較:平年 vs 今年の枝

平年: 枝の節々にふっくらした蕾がびっしりと付いています。


今年: 蕾が飛び飛びで、膨らんでいない花芽は黒く小さいまま。平野部の酷い畑では7割もの蕾が膨らんでいない状況のようです。

これは樹の上部に行くほど顕著に見られます。

おそらく原因は水不足です。

春に枝が伸びてどんどん葉を増やします。そして夏にその枝に花芽を作る準備をします。

難しい言葉で花芽分化といいます。

その時期に十分に栄養や水分がないことで充実した花芽が形成されずこの時期になっても蕾が膨らんでこないのではないかと私は考えています。

ここ数年猛暑により土中水分も乏しく、大きな台風なども来ていないので夏季にまとまった雨がないのも影響があるのではないかと思います。

もしくはこの秋から冬にかけても継続して水分が不足しているのではないかと思います。

まとめ

どんなに満開時に天気が良くても、花そのものが少なければ収穫量は伸びません。

厳しい予測となりましたが、これが農家目線で毎日木を見つめている私の偽らざる実感です。

次は2月末、ミツバチたちが無事に飛んでくれているか、また報告させていただきます!


農家のやまさきでは4月頃から南高梅の青梅を予約受付開始しますのでチェックしてください。

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